水曜日, 2月 14, 2007

時間がかかる

【ショートメッセージ】
第28日目 「時間がかかる」

今回も含め7回「聖め:神のかたちの回復、自己中心からの解放」と題して学んできましたが、今日で最終回になります。前回は「聖化への近道はなく、誘惑に打ち勝つテクニックもない。まずはイエス様の十字架の恵みに立ち返るべきだ」とお話しました。その上で、今回はもう少し具体的に、お話したいと思います。

聖められるためには、砕かれなくてはなりません。聖書には、神様が陶器師で、私たちは粘土であると書かれています。しかし長年の間に、私達は勝手なものを色々とくっつけてしまっているのです。ちょっとしたものなら、神様はパキンと割って取り除いてくださるでしょう。しかしあまりにもひどい場合、神様は元の「神のかたち」を回復するため、それを粉々にし、造り直さなければいけないのです。

それには痛みをともないます。だから私達は「轆轤(ろくろ)」から飛び出します。でもそこに本質的な解決はありません。逃げ回れば、逃げ回るほど、問題も大きくなり、私たち追いかけて来ます。そして段々と誤魔化せなくなり、いたる所に「歪(ひずみ)」が生じてくるのです。それでも「まだ大丈夫」「もうちょっと」「これくらい…」と言い訳を続けるのが私です。だから時間がかかるのです。

時には負け癖がついていることもあるでしょう。もう何年間も負け続けているので「今さら…」と自分で決め付けているのです。でも遅すぎることはありません!聖書には「みことばを実行する人になりなさい。自分を欺いて、ただ聞くだけの者であってはいけません(ヤコ1:22)」とあります。どんな小さなことでも、示されたらすぐ実行するのです。最初はすごくエネルギーが要るかもしれませんが、その繰り返しが、新しい習慣を生み、新しい習慣が「聖い品性」を形作るのです。

人からのサポートも不可欠です何度も言うように私達は弱いのです。特に人が一人でいるのは良くありません。信頼できる、できれば同性のクリスチャン・パートナーを見つけ、折に触れ一緒に祈ることは大切です。往々にして、私達のプライドや、隠された罪責感が、私達の「負け癖」を深刻化させているのです。神様と、人とに心を大きく開くとき、そこに聖霊の風が吹き込み、心を癒すのです。

あきらめてはいけません。むしろ、最初から時間がかかるものだと思いましょう。10年かけて身につけた癖なら、最低でもその半分5年はかかると思いましょう。もしかしたら、その完成は、御国においてかもしれません。◆テレビの「あるある」や「ダイエット広告」のように、耳あたりの良い「手っ取り早い方法」に騙されてはいけません。心の体質改善にも、地道な努力と忍耐が必要なのです。

あなたがたのうちに良い働きを始められた方は、
キリスト・イエスの日が来るまでに
それを完成させてくださることを
私は堅く信じているのです。(ピリピ1章6節)

その忍耐を完全に働かせなさい。そうすれば、あなたがたは、
何一つ欠けたところのない、
成長を遂げた、完全な者となります。
(ヤコブ1章4節)